第26話  釣情報は参考データー   平成15年8月25日 


釣り人は釣情報を見たがるし、知りたがる。安易に大半を新聞、インターネット、釣具屋さん等で情報を仕入れている。今日釣るに、過去の情報を知った処であんまり当てにはならない。何故なら、魚は季節、潮の流れ、気圧の変化、天候更に時間などでも刻々と移動するからである。だから、現場を自分の目で確かめる事が一番大事である。天候、潮、時間などで魚が何処に居るもしくは来るか
?を自分で的確に判断するのが一番良い。注意深く自分の良く行く場所を観察すれば一人前の釣師が誕生する。

情報や統計では魚は絶対に釣れない。例えば釣りたければ「現地の釣具屋さんに行って最新情報を聞くのが一番良いし、間違いない情報が貰える。」等と良く聞く言葉がある。釣具屋さんも、毎日自分で釣っている訳でもないし、釣客が本当の事を云っているかどうかも分からない。また、竿に魚が当たったといっても腕の相違で釣れるかどうかも分からない。又、釣り人の習性として、本当に釣れる場所はなどは、誰にも決して教えないものである。自分だって余程親しい人でもない限り教えない。まして釣具屋さんには、別の場所を教えている。過去に知っている釣友達も皆そうだ。

だから一番良いのは、同じ場所に何度も足を運び自分の目で観察し何処に何があるか(例えば捨石や根などの変化のある場所)をしっかりと覚える事が大切である。すると季節により、時間により、潮の変化により魚が何処に潜んでいるかが手に取る様に分かって来る。そして又別の場所を開拓する。そんなノウハウを見ず知らずの人に簡単に教えてはくれない。

今日仕入れた情報は過去に釣れた情報であって、今日間違いなく釣れる情報ではないと云う事を認識した上での参考情報と捕えるしかないのである。確かにデーターをノートか何かに取っておけば、何時頃に何が釣れるか位の目安にはなる。だからデーターとして取って置く時には天候や潮、水温などのデーターを分かる範囲で良いから一緒に書き込んで置いた方が良い。釣具屋さんは商売柄「釣れませんよ」などとは決して云わない。大体「○○辺りで××が釣れているようです。」とか「××だったら、○○辺りで釣れている」等と大体の場所しか教えてはくれない。具体的な地名の何処で餌はXXでポイントの深さ、棚、仕掛けまでと云うのは絶対にない。「○○の××に行けば何時頃に△が絶対に釣れる。その場合は・・・!!」とは決して教えてはくれない。

魚と云うものは絶対に釣れるとは限らない。故に自分が決定した場所で目指す魚が釣れたときは面白いし、達成感と云うか快感が生じて来る。其れがあるから釣は止められない。釣情報は飽くまでも参考データーであって、具体的な場所の選定の責任は自分でと云うのが正しい魚の釣り方である。